パソコンの遠隔操作による犯罪予告事件で真犯人を名乗る人物のメールアドレスから一日未明、東京新聞の記者を含む報道関係者など二十五カ所に、「新しいゲームのご案内」などと記した新たなメールが送られた。警視庁などの合同捜査本部は一連の犯罪予告との関連を調べている。
メールは、匿名化ソフト「Tor(トーア)」を使い、同日午前零時二十分ごろ送信された。本文に添付されたリンク先からファイルをダウンロードすると、将棋などのクイズが出てくる。最後の五問目からは、ポリ袋に入ったUSBメモリーの写真と、「記憶媒体を埋めてあります」との文書が出てきた。
この写真の撮影地情報が東京都奥多摩町の雲取山の山中となっているため、捜査本部は一日に周辺を捜索したが、USBメモリーは見つからなかった。
真犯人を名乗る人物からは昨年十月、都内の弁護士らにメールが送られ、同十一月も報道機関などに自殺を示唆するメールが届いた。東京新聞の記者はこのアドレスあてに取材を申し込むメールを送っていた。メールはその返信とみられる。