“2ちゃんねる”創設者を書類送検

arama-さん
 インターネット掲示板「2ちゃんねる」で、覚醒剤の購入をあおる書き込みを削除せず放置した疑いで、警視庁は「2ちゃんねる」の創設者・西村博之氏を書類送検しました。

 「これが『2ちゃんねる』です。政治問題から芸能まで、様々なテーマについて書き込まれています。この掲示板の創設者が、警視庁に書類送検されました」(記者)

 書類送検されたのは、「2ちゃんねる」創設者の西村博之氏。

 去年5月、無職の男(当時53)が「2ちゃんねる」に覚醒剤購入をあおる書き込みをしたのに対し、警察からの度重なる削除の要請を放置し、覚醒剤販売を助けた麻薬特例法違反の幇助の疑いが持たれています。

 書き込みをみた男(当時27)は、実際に覚醒剤を購入した疑いで逮捕されました。

 西村氏は自身の著作で、「2ちゃんねる」はすでにシンガポールの会社に譲渡したとしていましたが・・・

 Q.2ちゃんねるのことは何も知らない?
 「知りません」(『2ちゃんねる』が譲渡された会社の役員)

 この会社は、実体のないものでした。

 警視庁は、今も西村氏が「2ちゃんねる」を実質的に管理し、書き込みの削除を指示する立場にあったとしています。

 西村氏は、警視庁の聴取要請に一切応じていませんが家宅捜索を受けた後、「2ちゃんねる」は積極的に問題のある書き込みを削除するようになったといいます。

 異例ともいえる立件に専門家は・・・

 「少しでも危ない書き込みに見えたものは、すべて削除しないと刑事責任に問われるおそれがあるとなると、非常に窮屈なネット社会になってしまうということが懸念されます」(国立情報学研究所 岡村久道客員教授)

 「これを放置したらネット空間の将来に禍根を残す」。捜査の過程で警視庁の幹部は、繰り返しこう強調していました。

 ネット空間への警察の介入はどうあるべきか、今後議論を呼びそうです。
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