高松空港(高松市)の管制官が、旅客機からの交信に一時応答しなかったトラブルで、2人の管制官のうち1人が「原則2人勤務」とする国土交通省の指示に反し、管制室を約50分離れ、別棟の事務室にいたことが20日、同省への取材で分かった。事務室までは徒歩とエレベーターで約5分かかる。国交省は関係者の処分を検討する。
国交省によると、17日午後6時半前後の約10分間、高松空港に着陸しようとした日航機が同空港の管制室と交信できず、同機と後続の全日空機が上空で待機を強いられた。
国交省は「定期便の離着陸が多い時間帯に、これほど長時間離席したのは不適切だ」としている。