昨晩31日のNYダウは、46.49ドル(0.38%)高の1万2262.89ドル。こちらも期末のお化粧買いの要素があるといわれているようだ。日足では基準線、転換線はかろうじてもどしたが、雲の下限12268にとどかず。RCIは下げ始めており、MACDも下向きに転じており、日足も下降基調と思われる。週足は転換線12249のわずか上に位置しているので、これを守れるかどうかであるが、上ひげが長く先週でていて上値は重そうである。財務長官が大幅な金融行政の見直しを打ち出したが、議会は民主党が占めているし、レイムダックのブッシュ政権にどれだけのエネルギーがあるかわからないので市場は反応せず。アメリカの金融セクターの決算を控え、ヨーロッパのほうにも飛び火しないか、イギリスの住宅ローン市場の懸念などもでていて、とてもすいすい戻る環境ではないと思われる。
為替は依然として99円前後でもみあい。チャートでは日足がまだ転換線の上でRCIもあげていて円安へ少し自律反発する過程なのだが、あまり勢いはない。月足週足日足とも全体は円高基調かわらずだが、月足週足のRCIは底をはいつくばっており、これ以上下へ下げる気もあまりしない。
昨日の日経平均は300円近く下げて12525。すっかりおとといのお化粧の化けの皮がはがれてしまった形である。まだ転換線12334の上だが、RCIも天井を打つ形、MACDも頭を丸め始めており、結局基準線12898にとどかないまま、自律反発の域をでないまま、戻りの終わりかという感じである。週足だと先週のあげでも転換線12898にすら少し届いていないで下げ始めていて、勢いが弱い。ただ為替とにていて、月足週足のRCIはまだ反転していないものの底なので、底値に近いことを示しているような感じがする。このあたりで底練りをつづけて底を固めてくれるだろうか。今日の日銀短観がどうでるかわからないが、アメリカは10%近い減益予想らしいし、日米の実体経済の厳しさをどこで市場が織り込むかを見極めるべきなのであろう。