スペインが、銀行支援のために、ESMに370億ユーロの支援を仰ぐ。スペイン首相、今後の支援要請を否定せず。ECBは、来年度も、欧州の景気が低迷する可能性が高いとし、今後、マイナス金利政策をとる可能性があるとした。その結果、ユーロが売られ、1.3100から、1.2920まで下落した。
さらに、アメリカの雇用者数が、市場予想より、高く、また、失業率が、7.7パーセントとなる。しかしながら、来年以降も、金融緩和政策をとる可能性が高いと予想されている。
アメリカの財政の崖問題が、たとえ解決したとしても、アメリカは、緊縮財政策を取らざるを得ず、ハードランディングかソフトランディングかの違いであるようである。
今週は、12月12日に、今年最後の、FOMCがある。債券買い入れプログラムの継続が予想されているようである。
日本は、衆院選が週末にあり、週末は、選挙祭りである。テレビは、すべて選挙一色になる。また、月曜日に、日本の貿易収支が出るので、もちろん、これは、赤字決定であるので、円安要因になる。
ドルの値段を考えてみると、日本円以外に対してのドル安である。日本円だけに対して、ドル高に振れている。
日本の総選挙であるが、12政党ということになっているが、幸福実現党と政党今は一人とを忘れているようである(現役国会議員がいないので、よされていないのかも!)。以前、宇宙なんとか党(名前を忘れてしまった!)というのが、銀色のシルクハットをかぶり、NHKの政見放送に出ていたが、今回は出ないのだろうか。
中国の指標は良かったようである。
シャープが、また、大型テレビを発売するようである。現在、値を戻してきているようなので、このような、珍妙な経営戦略を立てるのであれば、ここは、売りたいところである。
<為替相場>
ドル円 81.20~83.20
ユーロ円 104.20~108.20
ユーロドル 1.2820~1.3120
ユーロは、来年のマイナス金利政策をにらみ、売られた。景気が低迷するとの観測によるものである。スペインの首相による、援助の可能性を否定せずとの発言もある。銀行支援の表明で、ユーロは買い戻されたので、スペインへの支援が決定すれば、買われる可能性のほうが高そうである。
FOMCが12日にある。債券購入が継続するのは、まず間違いないと考えられるので(来年以降の、アメリカの緊縮財政政策を見込み)、市場は、あまり反応しないと思っている。
それよりも、先週のECBの金融政策での、来年の景気低迷にたいしてのユーロマイナス金利の可能性の言及により、ユーロが売られたことの方が、トレード的には重要であるように考えている。その点により、ユーロのトレンドが転換したのであれば、ユーロは売りである。そうであれば、ユーロ売りで対応したいところである。
<株式相場>
日経平均 9250~9800
日経平均足踏み状態である。おそらく、買い進みたいが、はめ込まれるのが嫌で、様子見しているのであろう。あきらかに、仕掛けでの上げであろう。
吊り上ってくれさえすればよいので、どちらでもよい。仕手株が動いているようであり、高値でつかんだ、何者かが、釣り上げて、買いを集めて売りぬこうとしているのかもしれない。