山嶋哲盛
『サラダ油が脳を殺す----「錆び」から身体を守る』
同書は，一読に値する衝撃性がある。専門の医学誌に掲載された論文に基づいて書かれている点も見逃せない。ちなみに例えば「チョイ太がいい」という一部医師による主張は，そうした論拠を持たない。
おおよそ同書の趣旨は次の通り。
> サラダ油（大豆やとうもろこし、木の実などを原料とする通常の食用植物油）に含まれるリノール酸は脳にダメージを与え，うつ病やアルツハイマー病など心の病の原因になる。サラダ油はマヨネーズ，マーガリン，ファーストフードやスナック菓子，そしてインスタント食品一般(!!!)に含まれるので，摂取には十分注意しよう。
●過剰摂取を注意すべき油・食品
サラダ油(大豆油、コーン油、ひまわり油、紅花油)
ファーストフード、フライドポテト、チキンナゲット、ドーナツ、パウンドケーキ、アップルパイ、ポテトチップス、クッキー、スプレッドを塗ったパン、シェイク、インスタントラーメン、スナック菓子、ケーキ、マーガリン、ショートニング、マヨネーズ
○お奨めの油
エゴマ油
亜麻仁油
オリーブ油(但し、安物は不可)
生搾り胡麻油
菜種油(キャノーラ油ならカナダ製が安全)
●アルツハイマー病になりやすい危険因子 〜 10
高齢者
頭を使わない人
適度の運動や散歩をしない人
喫煙者
排ガスや電磁波が多い環境にいる人
糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病をもつ人
酒が全く飲めない人(アセトアルデヒドを分解できない人は油による毒も分解できない)
両親や兄弟に同患者がいる
軽度認知障害の疑いが認定された人
サラダ油やインスタント食品を常食している人
