他にも、小宮さんの反論に関してコメントすると、
日銀が1%にしているのにはわけがあると言っている点。
これに関しては、
日銀も小宮さんもCPIの上方バイアスを考慮していない。CPIって意外と計算するの大変なんだって(汗)。例えばパソコンやテレビなどの性能が上がると価格を下げて調整するんだけど、そういうのを全部計算してCPIに折り込んでいくのは難しいらしく、だからどうやっても0.5%から1%大きくなって誤差が出るらしい。インタゲが1%だと実際は0%とか0.5%を目標にしているということで、インフレターゲットとしては弱すぎる。特にずっとデフレで苦しんできた日本はね。
逆に安部さんからすればターゲットを1%ではなく、2%と言っていることにこそ意味があるって言いたいんじゃないかな。
あと以前は日銀が独立していなかったから、あのバブルを招いてしまったという点も。
これ確かにそういう所もあると思うんだけど、じゃあ独立してからの日銀のパフォーマンスはどうよ?って聞きたい。
産経新聞の記事では、
日銀が政府からの独立性を付与された現行日銀法が施行されたのは1998年4月。以来、今年9月までの174カ月間のコア・コア消費者物価指数(エネルギーと食料品を除く、国際的なインフレ指数)の前年比増減率をみると、プラスになった月はわずかに9つにすぎない。それも、98年の夏と2008年の数カ月で、前者は97年の消費税率引き上げ、後者は国際商品の値上がりの余波をそれぞれ受けた、一過性の上昇にすぎない。日銀は「独立」以来、物価下落を放置するデフレ容認路線を走り続けてきたのである。
http://news.livedoor.com/article/detail/7178258/
とある。
小宮さんは、なんでバブルは触れるのに、このずっと続いているデフレには触れないんだろう?
こういうのみると、やっぱ小宮さんも銀行サイドの人間なのかな?と疑ってしまうね。
ほとんどの国民にとって、日銀のパフォーマンスがよくて、やっていることが国益にかなっていれば、独立していようが、政府と共同で動こうが、かまわないと思うんだよね。
もっと言えば、独立が先にありきではなくて、国益が先にあるということ。そもそも国益を損なわないためにこそ、独立性を認めているのであって、日銀のやっていることが国益にかなわなければ日銀の独立性なんてものは本当どうでもいい。