業績不振の半導体大手ルネサスエレクトロニクスの再建策が6日、固まった。設立母体で大株主のNEC、日立製作所、三菱電機の3社が、最終調整していた支援内容で合意。ルネサスが追加の人員削減を受け入れるのに伴い、三菱電機が従業員300人規模を引き受け、NECと日立はそれぞれ30億円程度のリストラ費用を提供する。
ルネサスに対しては官民ファンドの産業革新機構とトヨタ自動車、パナソニックなどの製造業が計約2千億円を出資することで既に大筋合意。革新機構側はルネサスに過半数の役員を送り込む方向だ。ルネサスなどは10日にも再建策を正式決定し、発表する。