関西電力は6日、電気料金の値上げ申請に伴う経営効率化策の一環として、労働組合に来夏の賞与見送りや、基準賃金の5%程度のカットを提案したことを明らかにした。労組の合意を得て、来年4月以降の実施を目指す。
関電は2013~15年度の平均で12年度当初計画に比べ1553億円のコストを削減する考え。人件費の抑制が柱で、社員の平均年収を現行水準から約16%引き下げる方針を打ち出していた。他に保養所の閉鎖や寄付金のカットも実施する。
関電は原発の停止に伴い、代替の火力発電に使う燃料費が急増して業績が悪化。家庭向けで平均11・88%の電気料金値上げを政府に申請した。