金【1,670ドル近辺か?】

[日本ユニコムコールセンターsupportコース取引さん]

5日の東京金相場は、4日のＮＹ金相場が、米国の「財政の崖」問題を巡る協議が難航している事から手じまい売りが広がり急落した事を受けて、東京市場もその流れを引き継ぎ、手じまい売りが先行し、35円安の4,471円で始まった。その後は、ＮＹ金時間外取引が1,700ドルを挟んでの攻防となる中で、西村清彦日銀副総裁が5日、新潟で講演し、当面の金融政策運営について「経済・物価見通しの実現が難しくなった場合は、適切かつ果断な対応を取る」と述べ、景気悪化リスクが強ければ、追加緩和に踏み切る考えを示した事から、為替市場でドル買い・円売りが進行し、急激に値を戻す展開となり、10円高の4,517円で取引を終えた。

4日のＮＹ金相場は、8月中旬から下値支持線として保持された、1,700ドル近辺の100日移動平均線（週足の雲の上限）を割り込んだ事から、ファンド筋の大規模な清算売りやオプション絡みの売りに押されて急落した。為替市場で、ユーロが1，31台となっているにも拘わらづ、金は売られる事となったのは、現在の金市場は大きなファンドが動かしている事が改めて明らかになった。

本日の夜間取引は、週末の雇用統計を前に、欧米の経済指標発表が目白押しで注目となるが、ＮＹ金はチャート面から見ると、1,700ドル近辺の100日移動平均線を昨晩に割り込んで戻ってはいるが、戻りが弱い事から、1,670ドル近辺の200日移動平均線位までの下落の可能性がある。下値模索の展開か？


夜間取引レンジ　4,457円～4,544円

池末

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