連合新潟は22日、新潟市西蒲区で執行委員会を開き、衆院選で民主党の田中真紀子文部科学相を除く前職5人を推薦する方針を決めた。連合本部に申請し、26日に正式決定する。田中氏については接触が少なく、前回衆院選で田中氏が推薦を辞退した経緯もあることから「推薦は難しい」と判断。26日に連合中越地域協議会を含め対応を協議する。
連合新潟によると、20日に長岡市で田中氏と連合新潟会長が面談、田中氏が前回の経緯について謝罪した。しかし22日の執行委では、田中氏は日頃労組との接触がほとんどなく、前回選挙で集会への出席を突然キャンセルするなどしたことにしこりが残っているとして慎重な扱いを求める意見が出たという。
会合後、連合新潟会長は「推薦には地域の理解が必要で、難しいと判断した」と述べ、「支持」とするかどうか中越地協と協議する意向を示した。
一方、田中氏は22日、長岡市で報道陣に「連合から県内6選挙区でそろって推したいと来た話。組織に縛られるのは得意ではない」と述べた。また田中氏は1996年の衆院選以来、16年ぶりに比例代表に重複立候補することも明らかにした。
このほか執行委では、民主現職を優先することから、2区に出馬する社民党の渡辺英明氏を推薦しないと決定。民主を離党した石塚健県議を連合の推薦議員から取り消すことも決めた。