28日週末のNYは12216.40(‐ 86.06)で続落となった。小売セクターの業績懸念、金融の決算への懸念が押し下げ要因となった。日足一目均衡表では、雲の下限を割り込み、基準線も下回って転換線12189の上でとまった形であるが、上昇していたRCIは天井を打ち、MACDも結局ゼロラインすれすれで再び下降している。週足も上に長いひげをつけて転換線をしたまわった。週足のRCIなどは上げているが、前の高値も抜けていないので、週足の下降トレンドははっきり転換できないままとみるべきだろう。月足は先月で基準線を下抜けており、今月は回復できるかどうか注目だったが、結局大きくしたに割って終わりそうだ。MACDもRCIも下降中。1月と今月に下に長いひげが出ているので、底はある程度堅いと思うが、まだあげてゆくような勢いは感じられない。やはり4月の金融セクターの決算などをまず見極めないと動けないというとこだろうか。来週はISMや雇用統計などがでてくるので、それを受けてどこまで下げるか、反発のきっかけがつかめるかが注目だろう。
為替は99円前後で小動き。日足転換線が98。40、基準線が102なのでこの間で行き来している感じだ。日足のMACD,RCIは上昇しているものの、週足はまだ転換線102のしたで、MACDもRCIも下向きなので、週足のトレンド転換にはなっていない。とはいえ、月足は3月が大きな下ひげとなり、98より下はかなりの抵抗があることもみてとれる。アメリカ経済に一段の悪い材料がでてこなければ、このあたりがさしあたりの均衡なのであろうか。
日経平均は週末215円もあげて12820となったが、めぼしい材料がなく、どうもお化粧買い的なにおいがする。基準線12898の手前でとまっているが、これを越してゆけるかどうか。NYも下げているので、お化粧でカバーできるかどうか、少々疑問である。やはりアメリカ経済の行方がみえてこないと本格的にあげる勢いはでてこないであろう。