リスク選好相場に転換。11月20日を超えた時点で、ダウも吹き上がり始めている。おそらく、ダウは、利食いにより下落していたようである。財政の崖そのものは意識していないのか、あるいは、回避されるのが、自明のこととして、株が買われているのだろう。また、アメリカの失業保険申請件数も、40万人台に逆戻りしている。景気が良いともいえない状況である。
日本円は、下落トレンド継続中である。12月16日が、衆院選なので、安部期待と、貿易赤字の継続により、しばらくは、円が弱含みそうである。株も、しばらくは、高値を追いそうである。経済状況が好転するとも考えられず、インフレ期待の株高ということになる。
インフレになれば、物価が上がり、結果として、庶民の生活は苦しくなる。株が上がったとしても、株を持っている人だけが得をするとの発言が、泥鰌の口から飛び出したが、おそらく、大半の日本国民は、間接的に株を保有しており、株が上がらなければ、困るのは、日本国民である。たとえば、保険に加入している人がいると思うが、保険は、株だけとは言わないが、何らかの形で、投資することで、金を儲けているのである(それもどうかと思うが、いってみれば、ある意味、虚業であるともいえる)。また、年金なども、株で運用している。極端な話、資産価値が上がらなければ、年金は下がる一方であるか、受給年齢が、上がる一方である。もちろん、健康保険も維持できない。
庶民という言葉を持ち出し、自らの印象を良くしようとする。マスコミは、この人間を首相にふさわしいといったのである。
それはさておき、ギリシャの支援が、26日に決定するとのことから、ユーロが1.2970まで買い進まれた。材料に過剰に反応しているようである。
年末まではリスク選好か?
<為替相場>
ドル円 81.50~83.30
ユーロ円 105.50~108.20
ユーロドル 1.2820~1.3130
円安の理由は、安部期待と貿易赤字。ユーロが高くなっているのであるが、ドイツの指標も悪化してきている現在、ユーロが高くなるというのも不思議である。値動きが荒すぎる問うところがきになるところである。
来週は、11月26日のギリシャ支援ぐらいで、指標は、アメリカの失業保険ぐらいだろうか。しかし、おそらく、指標では、あまり動かないのではないかと思われる。
円売りが、はやっているので、短期で円売りというのが、面白そうである。
<株式相場>
日経平均 9000~9800
円安、インフレで、株価が反応している。円が、本格的に安くなれば、さらに株は、強くなるだろう。銀行か、保険の株でも売ってみようかと考えている。製造業の株は、空売りがしにくいようである。いくつかの銘柄は、空売りが突然、激増し、逆日歩銘柄とし、株価を吊り上げられている銘柄が、あるようである。
保険の株でも売ってみようかと考えている。しばらくは、買い持ちポジションを継続しようと考えている。売りの銘柄を探すのが、難しいところである。
今年も残すところ、一か月である。12月16日に衆院選があるので、政治問題がクローズアップされている。第三局が、怪しいことになってきているようである。結局、子ども手当に目がくらんだことで、逆に、負担が増えてしまったが、今回は、一体どうなるのか。