石綿救済基準を見直しへ 労災認定改定で環境省

[arama-さん]

　環境省は２２日に開かれた中央環境審議会の部会で、石綿健康被害救済法の判定基準を緩和する方向で見直す方針を明らかにした。

　厚生労働省が３月、石綿による健康被害の労災認定基準を改定したのを受けた措置。環境省は１２月から小委員会を数回開いて新基準を検討し、来年２月に報告書をまとめた上で２０１３年度からの運用開始を目指す。

　労災認定基準の改定では、（１）肺がんで広い範囲に胸膜プラークが確認されれば従事期間が１年でも認定する（２）「びまん性胸膜肥厚」は肥厚の厚さを判定要件から外す―などして基準を緩和。