舞台「放浪記」で2千回以上主演し、テレビドラマや司会などで幅広く活躍、文化勲章や国民栄誉賞を受けた俳優の森光子(もり・みつこ、本名村上美津=むらかみ・みつ)さんが10日午後6時37分、肺炎による心不全のため東京都内の病院で死去した。92歳。京都市出身。葬儀は近親者のみで済ませた。後日、本葬を行う。喪主はおい柳田敏朗(やなぎだ・としろう)氏。
いとこの名優嵐寛寿郎のプロダクションに入り、戦前、多くの映画に娘役として出演したほか、歌手としても活動した。
1961年、芸術座で初演された菊田作・演出の「放浪記」で、主人公の作家林芙美子役に抜てきされた。