記者会見する関西電力の八木誠社長=29日午後、大阪市北区の関西電力本店
関西電力の八木誠社長は29日、大阪市の本店で開いた決算発表の記者会見で、電気料金の値上げについて具体的な検討を開始したと発表した。値上げ申請すれば、東日本大震災後、電力会社としては東京電力に続き2社目。
八木社長は「火力発電の燃料費などの負担が大幅に増加し、収支は極めて厳しい」と理由を説明。ただ、値上げ幅や申請時期については「今後の原発再稼働の見通しや経営効率化の見通し、収支状況を見て、値上げの必要性と時期、幅を検討したい」と明言しなかった。
関電が29日発表した2012年9月中間連結決算の純損失は1167億円で、中間期としては過去最悪となった。