自営業者らが任意で加入する国民年金基金で、将来給付に必要な積立金の不足額が2011年度末に累積1兆4271億円に達したことが23日、国民年金基金連合会のまとめで分かった。運用利回りは2・5%と堅調だったが、過去により高い利回りを約束した受給者も多く、それに見合う収益を確保できなかった。
同基金は掛け金(保険料)に応じ国の基礎年金に上乗せ給付する制度。11年度末に必要な積立金は4兆1015億円だったが、実際の残高は2兆6743億円となった。連合会は「長期的には必要な収益が期待でき、受給者や加入者への影響は当面ない」としている。