悪化する米経済にいやけ

26日のダウは12422.86(‐109.74)と下落。耐久消費財も予想以上に悪化、新築住宅販売も悪化、アメリカの実体経済についての指標はいずれもよくない。アメリカ経済の悪化を株価がどこまで織り込むか、という局面ではないかと思われる。昨日も書いたが、ダウの月足は、基準線が12440を走っており、現在はそれをめざす攻防であると考えられる。基準線を維持できないと、長期的には下降トレンドが確認されてしまうが、月足のMACD,RCIは下降しており、まだ苦しい。日足では雲の中をあがってきているが、雲の上限は12707で、これは抜けていないが、日足RCIは85まできていてそろそろいったん上げどまってしまうかもしれない。日足の形は悪くなく、週足も少し動いているが、その勢いがどこまで続くか、週足、月足ベースで本格的に下げ止まり反攻にむかえるかどうかといったところではないだろうか。ただどうも4月の金融機関の決算までは、不安が残ると思われる。

 為替もふたたび現時点では98円台に突入。円安の戻りは101円で天井をつけ、円高方向をトライする動きに思われる。月足、週足はいぜん円高基調だが、日足の転換線もがくっと円高に折れており、円高トライを予想させる。80円といった声もでているようだが、RCIが底なので、そこまで円高にいく勢いがでるには、一段の材料ーアメリカ経済の悪化を示すサプライズなどがでることが必要かもしれないが、さしあたり円安に戻す気配はない。

 ということになれば、日経平均が気迷い気分なのは当然だろう。昨日は12706で38.59のマイナス。12898の日足基準線、ほぼ同じ水準の週足転換線を前に押し下げられた。 日足のMACDやRCIは上昇しているものの、下降のトレンドラインまでとどかずに、いまひとつ元気がでていない。アメリカ経済に左右される為替がどのへんで安定するかを見極めないと、動きにくいという感じではないか。NYとはちがって月足、週足はRCIも底にはりついたままで本格反攻のきざしはまだでていないような気がする。
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