ヨガ教室で「寺離れ」歯止め

[arama-さん]

千暁寺の本堂でヨガを楽しむ参加者

　寺院の本堂でヨガ教室を開く動きが、広島市内で広がってきた。「寺離れ」が進む中、女性を中心に人気が高まっているヨガを通して、寺院に足を運ぶ機会を生み出すのが狙い。インド生まれのヨガは仏教との相性が良い点も取り入れやすい要因になっている。

　南区の千暁寺は、毎月第１、３水曜日の午後に開く。３０～６０代の女性約２５人が、インストラクターから独特のポーズを習う。

　住職の妻日下聖子さん（５７）が発案した。長女の友人のインストラクターに依頼し、教室を４月に始めた。

　「次第に地域との距離を感じるようになった。無宗教だという人もいて、寺離れが進んでいる」と日下さん。寺はかつて、子どもの学習や地域の寄り合いの場だった。その役割は近年、公民館や集会所が担う。

　住職の妻同士のつながりで、中区の永光寺と東区の専教寺も７月から、それぞれ月２回教室を始めた。南区の大教寺も昨年１月から教室を続けている。