自作の電子書籍を作成して、書籍端末の販売先から出版するまでの問題点と、その成果です。前回までは、DL-MARKET社に依頼して作成した電子書籍を、「コボタッチ」で確認したところ、文字、段落、行間の不ぞろいなど、とても人に見てもらえる代物ではなかったというお話をいたしました。
一度は諦めて、アマゾン社の日本進出を待つことにしたのですが・・・。
でも、趣味の世界に立ち止まることはありません。生涯時計のカウントダウンに後押しされて、本、ネット、友人の力を借り、どうにかEPUB版の電子書籍の自作に成功しました。
自作での苦労した点を列挙すると、次のとおりです。
作成ソフトの解説書不備(フリーソフトは出ているが、細かい点の記載がなく、相当の知識が必要)
ページ設定(行、文字数、フォント、サイズなど、ワードのイメージは、電子書籍に持ち込めない。書籍端末に合わせたページごとの編集が大変)
表紙の作成(入門書には説明されていないコード解読が必要)
目次の作成(これも簡単ではない。ある程度のコード解読が必要)
表・写真等の挿入(表、チャートなどは、あらかじめ写真として作成し挿入する)
コボタッチへの送り込み(確認作業に時間と手間がかかる)
大変な作業でしたが、知識と忍耐とで、なんとかゴールに到達できました。今のところ、楽天もソニーも、町の作家の書籍を自社の販売に乗せてくれません。そのため、DL-MARKET社から、内容を一新して出版しました。
内容の一部は、立ち読み版として公開していますので、下記サイトにアクセスしていただければご覧いただけます。、「コボタッチ」、ソニー「リーダー」以外でも、スマートフォン、パソコンなどからも閲覧可能です。
有料版
http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/208215/title/%E6%A0%AA%E3%81%A7%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86
立ち見版(無料)
http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/208285/title/%E6%A0%AA%E3%81%A7%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86-%E7%AB%8B%E3%81%A1%E8%A6%8B%E7%89%88
おかげさまで、アイデアが、いつでも、自由に、費用もかからずに、本にすることができるようになりました。紙の本、ワード、ホームページ、PDF版電子書籍、EPUBと、次々に手がけましたが、これで一応の区切りをつけました。孫にも、作成した電子書籍を入れた「コボタッチ」をプレゼントして、「本を出したから、見ておいてね」といえます。
今回出版したのは、横書きの株式関係の本でしたが、これを足がかりにして、縦書きの電子書籍もなんとか作り上げました。
縦書きの無料ソフトはありますが、まだ未完成。高価なソフトでは元が取れません。ただ、業務用の電子書籍変換ソフトの解説書は、書店の本棚を埋めるくらいあります。どうやら水面下で、出版社の電子化へに向けた作業は、超繁忙のようです。日本の書籍電子化は、案外早いのかもしれません。
電子書籍出版奮闘記は、これでおしまい、・・・めでたし、めでたし。ではありません。株式市場のほうは、総選挙の時期がはっきりしないまま、地獄を見ています。