連合国軍総司令部(GHQ)占領下にあった1948年~51年、死刑囚46人の刑執行前後に日本政府が作成した英文の公文書が8日までに確認され、絞首刑の執行時間は平均約14分で、最大10分程度の差があったことが判明した。
国立国会図書館で文書を見つけた関西大の永田憲史准教授(刑事学)は「執行時間が公文書で裏付けられるのは初めて。死刑制度や絞首刑の残虐性を議論する上で貴重な資料だ」と話している。
文書の存在は知られていたが、法務省への情報公開請求でも公開されず、詳しい内容はこれまで分かっていなかった。同省は「個別の執行に関するコメントはできない」としている。