NYは底がはいるか?

昨晩のNYは、ベアースターンズ株の買取価格が2ドルから10ドルに引き上げられたとか、中古住宅市場の改善を受けて12548.64(+187.32)となった。日足では、雲の中を上昇しており、2月27日の12756の直近の高値を超えられるかどうかが注目だ。MACDもシグナルを超えて上昇、RCIも急上昇しており、日足ベースではまだ戻りが継続する感じである。週足ベースでは転換線を越えたもののまだ雲の下、基準線の下なので、本格的な戻りになるかどうかはわからないが、MACDやRCIもぴくりと反応しており、戻りが続く可能性がでてきている。FRBや政府の対策が下げトレンドをおしかえせるかどうか。なかなか微妙なところにきていると思われる。住宅市場が問題の根幹であることは言うまでもないが、いろいろなコメントをみると、全体の水準はまだ低く、在庫率が極めて高く、回復するにはまだ半年以上少なくともかかるという意見が多いようだ。ただ週足のボリンジャーは幅が狭まってきており、RCIも頭をもたげている形になっており、そろそろいったん底がはいりそうな気配がなくもない。ただ月足のほうは、RCIはまだ下降中でボリンジャーも下向きに開いており、はっきりした転換はまだみえていない。

しかしNYの戻りの基礎になっているのは金利低下、実質的なゼロ金利といった点にあり、この点を考えると、円高が直ちに反転するとは考えにくい。為替は日足ベースでは100円まで回復。MACDも底をうって、RCIも上昇しており、しばらく円安へ戻しそうな気配である。しかし週足、月足ではいぜんとして円高方向が明確でまだ戻す雰囲気はかぎとれない。為替市場は、アメリカ経済が多少戻しても、低金利があるかぎり、ドル暴落にはならなくても、円高ドル安の基調自体は変えないのではないだろうか。

 日経平均は、昨日は全くの様子見で、ほとんど動かず、引けにかけてだれてしまたが、今日はNYの反発を受けて、多少は戻してゆくのではないかと思われる。ただ日足では、転換線を越えており、MACDもRCIも戻り歩調ではあるが、雲のはるか下で、NYより弱い。為替の円高懸念が消えない限り、NYが戻しても、その戻りの半分くらいの感じで動いていくのではないだろうか。円高は原材料価格を引き下げるので、怖くないという意見もあるが、106円が採算ラインといわれていたのだから、そういわれてもすぐには信じられないであろう。具体的な数字としてそれがあらわれてこないと冷え切った投資家を引き込む力はないのではないか。
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