下げたが下げ渋りの兆候も

優利加さん
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先週金曜日の米国株は反落した(DJIA -48.84 @13,437.13, NASDAQ -20.37 @3,116.23)。これを受けて本日の日本株全般は下げた。東証1部では、上昇銘柄数が419に対して、下落銘柄数は1,109となった。騰落レシオは86.09%。東証1部の売買代金は8,905億円へ減少し、再び1兆円を割りこんだ。

TOPIXも日経平均も下放れて始まったが、下ひげを引き下げ渋りを見せた。欧州、アメリカ、中国、日本で景気減速懸念が台頭しているので、上振れよりも下振れし易い状況が続いている。

TOPIX -5 @732
日経平均 -74円 @8,796円

株価が上昇するためには、(1)予想EPSが高くなる、(2)EPSの期待成長率が上昇する、(3)株価の乱高下が小さくなり投資家が要求する期待リターンが低下する、のうち少なくともひとつが必要である。効果が最も高いのは(1)の予想EPSが高まることとであり、次に(2)のEPSの期待成長率が上昇することだか、現在の日本経済ではどちらも期待しにくい。したがって、何らかのきっかけで株価が或る程度の期間反発しても、さらに上昇を続けるシナリオは描き難いため、買い一辺倒のバイアンドホールドは危険である。

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