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「一つ返事」で快諾? 「失笑」誤用6割、文化庁

 慣用句や言葉の意味で、快く承諾する「二つ返事」を「一つ返事」と誤った人が46%に上り、こらえ切れず吹き出して笑う意味の「失笑する」を60%が「笑いも出ないくらいあきれる」と誤答したことが20日、文化庁の2011年度国語に関する世論調査で分かった。

 一方で自分の言葉に気を使う人は04年度調査より7ポイント増えて78%に上った。相手や場面に応じて敬語を使う人も01年度調査より16ポイント増の74%となり、コミュニケーションへの意識が高まった。文化庁は「言葉を意識する人は増えたが、本来の使い方を身に付けることにはつながっていない」としている。

 最近耳にする言葉も調査。ゆっくりする意味の「まったりする」や、しっかり食べることを表す「がっつり食べる」を使う人は20~30代で半数を超えた。

 「二つ返事」と正しく答えたのは43%。「一つ返事」という誤りは50代以上で目立った。「失笑する」の正答率は28%。16~19歳が9%で、年代とともに上がり、60歳以上は40%だった。

 「にやける」を本来の意味の「なよなよしている」と答えたのは15%で、77%は「薄笑いを浮かべる」と間違えた。「物事の本質を捉える」を意味する「うがった見方をする」は、48%が「疑ってかかる」と誤答した。

 「うわべだけの巧みな言葉」は57%が「口先三寸」と間違え、正解の「舌先三寸」は23%。

 漢字の読み方も尋ね「他人事」を「ひとごと」と正答したのは30%で、54%が「たにんごと」と読んだ。「一段落」を本来の「いちだんらく」と読めたのが54%だったのに対し、「ひとだんらく」と読んだのは38%。

 言葉に気を使う人を年代別で見ると、50代までは80%を超えたが、60歳以上では69%。他人の言葉遣いが気になる人は07年度調査より5ポイント増えて76%となった。混んだ電車を降りる時に「すみません」と声を掛ける人は72%で1998年度調査より10ポイント上昇した。

 ただ、56%が初対面の人との会話を「苦手」と答え、「得意」の43%を上回った。会話が苦手な人に難しい点を複数回答で尋ねると「相手に不快感を与えないようにする」44%、「気持ちが伝わるように話す」36%―などを挙げた。

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