金【下値を切り下げる?】
日中取引時間は、NY市場は利食い売りで値下がりしたものの、為替相場の円安を反映し前営業日比22円高の4462円で寄り付く。その後、NY時間外の値下がりとともに上げ幅を縮小、結局前日比9円高の4449円で終了。
17日のNY市場は、米追加金融緩和を背景とした買いが一巡、上昇分に対する利益確定の売りが広がった。しかし、13日のFOMCで、量的緩和第3弾(QE3)の導入を決定したことで、潤沢な資金供給が将来のインフレを招くとの思惑が台頭。資産ヘッジとしての金の需要増期待から、地合いは堅い。ただ、一連のイベントが終了したあとだけに、一旦ポジション調整の売りが出易いと思われる。国内は18、19日の日銀の金融政策決定会合で、追加金融緩和に動くのではとの観測で円安進行となったため、現状価格帯をキープしているが、為替次第の買い判断は控えたほうが良いと思われる。
夜間取引時間は、主要な経済関連の発表もないため、大きな変動は考えにくい。円安進行が止まるようであれば、東京市場も利食い売り優先となり下値を切り下げる可能性がある。
夜間取引レンジ 4,404~4,464円
中川