OAシステムプラザの吉凶半々

夕霧さん
夕霧さん
 強気PICKを出してだいぶ経つオーエー・システム・プラザ(7491)ですが、保有を
始めて以来、初の、ざわめくようなモジモジした感じを味わう場面を迎えました。
これまで20円台の安値を付けた後に5回の上長のヒゲを出しています(早い話が上
がろうとしては叩かれている)が、今回はヒゲを出してしまった翌日に前日の終値
より上で寄り付き、終日保ってきちんと陽線で引けた点(気配の板も買い板が終値
と同値が残っている)と、かつこの日足が過去1年間で初めての75日線より終日
上回っている実体のある陽線となった点の2点が違う意味を持つと思います。

 11月末の36円の時もその前もしばらく見続けていましたが、その頃と今の
相違点などをおさらいすると、
①損益面では、特別損失を計上する幅がやや拡大しているが、重大な規模の変化
 はない。
②本業面では、若干弱含んでいるけれど、数千万規模の話で、重要な見込み違い
 はない。
③役員のマクマーン氏が辞任した。重要ながら、判断基礎にする情報はこれまで、
 ない。
④平山達大一派粛清の人事の流れを覆す事象は発生していない。
⑤子会社のダイヤモンドエージェンシーについて異動が発生する可能性は③により
 増した。
⑥兄弟会社(?)のプロジェは不動産市況悪化で重大な危機が増大中と考えられる。
⑦親会社のステラは、不動産市況の悪化、株式市場の沈滞により収益の機会を喪失
 中で、なおかつ⑥による資産流失懸念が増している。
⑧親会社のステラは、第三者による支配に対してポイズンピルを使う意思もある。
 ただし、話題性があるほどの株券増刷の意向はまだ示していない。
⑨OA社とステラとの関係は今のところ均衡を保っているが、坂田氏の一件に
 より影響をうける可能性があった。

 以上から、分かりにくいものの、オーエー社も安穏としていられる状況では
なくなってきていることは間違いないと思います。
 ただし、依然として純資産は一定の規模を保っており、出店へ舵を切り返そう
とする矢先にある現状では、今後の業績回復の可能性もなくはないので、純資産
の3分の1の株価はフェアバリューを著しく割っていると言えます。
何かの最近の雑誌に理論株価85円で出ていましたが、第三者機関が回復可能性
を消去して査定すれば、これもまた考え方の一つとして受け入れられる数字と思
います。
 これに、今後の回復可能性や、突然の資本関係の劇的変化の可能性、チャート
妙味、市場の低位株物色基調、その他諸々の可能性を加えると、人によって評価
は1~2000円まで分れるところでは?
 
 とある企業の久しぶりの大きな転換点に立ち会うことになれれば、と楽しみです。
 
 なお、ステラとプロジェは動きづらい事情がそれぞれにあるように思われるので、
両社の株もついでに買って、連鎖上昇をあてこむのはやめておこうとも思っています。
特に、プロジェのショート懸念は何とも言えず・・・。
何しろ元が同興紡績だったような気がするので、期待しにくい(汗;)

 言いづらいところですが、オーエー社はステラと分離の思惑が出れば、別の評価が
出てくるので、この僅かな可能性が株価上昇と共に出るようならば、かなり大相場に
発展するかもしれません。
 創業社長の一族が現社長として残り、かつ、ステラの役員として平山一派掃討後も
残り続けている意味、ステラの中で独特の位置付けにあることが今後どんな形で株価
に反映されるでしょう。
 
***(注)
上記記述のうち、相違点③以外は全て私見です。
特に、⑧⑨については個人的にそう思うのみです。
 
 
1件のコメントがあります
1~1件 / 全1件
すごい分析力ですね
素晴らしい! 7491 注視します。。
今後も何かと意見下さい。
よろしくお願いします。
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