【写真説明】山口県田布施町で見つかった猛毒のソウシハギ(水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所提供)
暖かい海に生息する猛毒魚のソウシハギが、山口県田布施町の港で捕れた。連絡を受けた水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所(廿日市市)は食用にしないよう注意を呼び掛けている。
7日午後3時ごろ、田布施町の会社社長男性(56)が、やすで突いて体長約40センチを捕獲した。水産研によると、ソウシハギはカワハギ科で、大きな尾びれと黒っぽい斑点、青色の波模様が特徴。内臓などにパリトキシンという猛毒を持つ。
最近では2008年に瀬戸内海でも相次ぎ捕獲されたという。南方から豊後水道経由で入ってきたとみられ、水温が下がる瀬戸内海で越冬はできない。
水産研の重田利拓研究員は「今後も南方系の魚が捕れる可能性がある。毒性が強いソウシハギは絶対に食べないでほしい」としている。
