アジアさんのブログ
NYダウ 小幅高
[ベルリン/カールスルーエ(ドイツ) 12日 ロイター] ドイツ憲法裁判所は12日、一定条件の下で欧州安定メカニズム(ESM)と欧州財政協定の批准を認める判断を下した。
ただ、今後ESMへの負担金を積み増す必要が生じた場合には議会の承認を得る必要があるとして、議会に将来の負担増額に関する拒否権を与える形となった。
この決定を受け、欧州の恒久的な金融安全網となるESMの発足にメドがついたとの安心感から、世界の株式市場やユーロ相場が上昇した。
市場関係者の見方は以下の通り。
●条件に驚きはない
<オールド・ミューチュアル・アセット・マネジメントの欧州株ファンドマネジャー、ケビン・リレイ氏>
市場では、批准は認められるものの多少の条件が付けられると予想されていたが、その通りとなったようだ。求められた条件は、大きな驚きではない。
それは市場にネガティブなショックを与えるものではなく、市場は前進することができそうだ。
●ユーロ圏はまた1つ障害を克服
<グローバル・エクイティーズ(パリ)の定量セールス・トレーディング責任者、DAVID THEBAULT氏>
ポジティブな結果で条件も容認できる。市場は肯定的に反応するはずだ。
ユーロ圏はまた1つ障害を克服した。徐々にではあるが確実にリスクが低下し、落ち着きを取り戻しつつある。
現在、大きな問題で残っているのはスペイン問題だけだが、この問題に対処するメカニズムも形を整えつつある。
●独議会が負担金引き上げ承認できる点に注目
<インベスティックの債券アナリスト、エリザベス・アフセス氏>
大きな驚きはない。欧州安定メカニズム(ESM)への貢献度の大きさから、ドイツがESMに対する実質的な拒否権を持っていることを考えれば、ESMが民主的な権利を侵害しているとの主張は大きな支持を得られず、判決もそうした内容となった。
興味深い点は、ドイツが負担する金額に上限が設けられたが、議会が上限の引き上げを承認できることだ。
●法律上の観点からは失望、政治圧力に屈した
<ロンドン大学の法学者、ガナー・ベック氏>
(ドイツ憲法裁判所が今回示した判断は)法律上の観点からみると大変失望させられる結果だが、全く予想通りだった。政治的な圧力と恐れが裁判所にこのような決定を下させたのだと思う。
今回の判断は終えんの前兆だ。ドイツは全面的なユーロ圏債務の相互化にコミットしている。
●投資家は不動産や株式にフォーカスへ
<スコティッシュ・バリュー・マネジメント(エディンバラ)、COLIN MCLEAN氏>
各市場は今回の決定を受け、欧州における一段の非不胎化QE(量的緩和)や、紙幣増刷を求め、人々は不動産や株式といったプライム・アセットにフォーカスすることになるだろう。われわれは徐々にショートポジションを解消してきており、銀行やコモディティに対するエクスポージャーを増やしている。
今回の独憲法裁判所の決定により、障害になるのではないかと恐れられていた事象は取り除かれた。しばらくはユーロ圏を1つにまとめることに寄与し続けるだろう。
ドイツが上限を設定でスペインが悪くなれば上限に達しないのかな?と思うけど
取り敢えず、市場は好感した。
為替もユーロ、豪ドル、ドルとリスクオンになりかけたのかな?少し円高に戻した!
ユーロ問題もまだまだあると思うけどドイツが「YES」と言わないと思っていただけに安心もできる。アップル発表で株価が上がるのか疑問だけどまた売れるような気がする!
NYダウ 現在21.72高 とまずまず
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