本格反騰は遠く

金曜日はNYがお休み。為替は99円あたりでうろうろしている。99円の日足転換線、102円の日足基準線を超えて円安にもどす力はなさそうで、トレンドとしての円高基調は日足でもまだかわらないようだ。だがその一方、月足が長い下ひげをつけており、RCIも底値なので、さらにどんどん円高がすすんでいくとも、ややむつかしい気がする。問題は、NYの最近の戻りや商品相場の急落をどう解釈するか、だろう。FRBの利下げや住宅市場への資金供給で、金融収縮がおさまりつつあり、資金が株式に還流しているとみている人もいるようだが、チャートで見る限り、原油も金などの上昇トレンドがまだはっきり転換したとは言いがたいし、NYダウの現在の12361の水準は、日足転換線、基準線はこえたものの、雲の下限12350あたりまであげてきてとまっている形で、週足でみると12201の転換線は越えているが、雲の下限や基準線ははるか上で、まだトレンド転換とは言えないだとう。FRBが一生懸命知恵を尽くして資金供給しているので小康状態なのだが、4月に金融機関の決算がどれほどの損失をだすか、もし悪ければそれにたいして公的な資金が投入されるかどうか、が見極められないと決着がつかないのかもしれない。

それで日経平均だが、確かに3日少しづつあげて12482まで戻し、三兵とかよばれる形がでており、日足の転換線も超えてきているので、目先リバウンドが期待されているのだが、商いが極端に細く、単に休日をにらんだ売り方の買戻しではないかというほうが真実に近いのではなかろうか。週足の転換線は12898、基準線は14589で、まだまだはるか上。月足週足のRCIは底をはいつくばっており、これ以上どんどん割り込むエネルギーもなさそうだが、大きく戻しそうな兆候はまだみえないようだ
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