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利益を構成する4つの要素

MDRの芝一樹です。
前回まで4回にわたって各ポジションの保有期間に着目し、注目すべき情報の種類は投資スパンによって変わってくるということを解説しました。多くの場合、「投資情報」と言えばそれがどのようなケースに適用すべきなのか何の前置きもないまま語られることが多く、結果として正しい知識でも間違ったタイミングに行使してしまうことで損失を出してしまう方が後を絶ちません。どの投資情報をどんな投資をするときに使うべきかを正しく身につけることができれば、株式投資で利益を出せるようになる可能性は飛躍的に上がります。情報収集をするときはぜひこのことに気をつけるようにしてください。
今回からは株式投資で最終的な利益額を決定する4つの要素について改めて解説してみたいと思います。Tradeing Initiative Courseの中でも詳しく解説しているのですが、受講者の方は復習を兼ねてみていきましょう。
さて、株式投資を行っている方の多くが間違っているのは、個別売買の損益を重視しすぎる、ということです。誤解を恐れずに過激な書き方をすると、「sharpで3万円勝った」とか「川崎汽船で2万円負けた」というような個別売買の損益については注目する必要は全くありません。むしろ、気にしすぎることは安定した取引、ひいては最終的な利益額に悪い影響を与えることになります。
重要なのは、その個別売買を重ねたときにトータルでプラスになっているのか、マイナスになっているのか、ということです。トータルで利益の出せる投資方法なのであればそれを繰り返していけば黙っていても利益はついてきますし、利益の出せない投資方法であればやめれば良いのです。
ただ、もし再現性のある取引規則を持っていないのであれば、このような判断をする事はできません。どうしても個別の売買にこだわってしまう方は恐らく再現性のある取引規則を持っていないのではないでしょうか。将来の成績が予測できる取引規則がないと、今目の前にあるポジションしか見ることができず、結果として値動きに対して願望を持ってしまったり、恐怖で損切りできなかったり、といった事が発生してしまいます。
取引規則(トレーディングのシステム)を持っていない方はまずこれを構築することから始める必要がありますが、その取引規則の成績や性格を評価するためには今回から解説する4つの要素が重要なのです。
単純に取引規則の成績、という意味で言えばトータルで利益が出るか否かを測定する「期待値」と、その期待値が一定期間で何回積み上がるのかを意味する「取引回数」が分かれば問題ありません。しかし、これだけでは肝心の取引内容については分かりません。そこで、MDRではどんな取引によって利益が構成されるのかを分析するために、「期待値」を「勝率」「勝ちトレードの平均利益」「負けトレードの平均損失」の3つに分解して考える事をお勧めしています。
つまりトレーディングの成績と性格を構成する四つの要素とは「勝率」「勝ちトレードの平均利益」「負けトレードの平均損失」「売買回数」なのです。次回は勝率について解説したいと思います。
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