MDRさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ25件目 / 全339件次へ »
ブログ

値幅の拡大が予想される相場

期待されていたジャクソンホールでのバーナンキFRB議長講演では緩和について示唆はあったものの具体的な行動について言及はされず、週明けの東京市場は方向感のつかめない行ったり来たりの相場となりました。材料に対していろいろな思惑があるためか、比較的値幅が大きかったため、厳しめのストップを使うタイプの戦略を利用していた人は相場から振り落とされてしまった方も多いのではないかと思います。
ジャクソンホール講演は終わりましたが、今後も雇用統計、FOMC、さらにはヨーロッパ方面でもESM関連や、ギリシア、スペインがらみでの材料が続く可能性が高いので、値幅の大きな相場が続くことが予想されます。良いものと悪いものが交錯すれば往来の相場になると考えられますが、ボラティリティの大きな往来相場ではごく短期の、オシレーターを使った売買戦略が有効なので、これを機に新たな売買手法に挑戦するのも良いかもしれません。
トレンドの動向としてはごく短期の下落トレンドをさらに下方向に向かってブレイクしましたので、8,800円を上値として下押しが続いていく可能性があります。一方、ここ数ヶ月何度か相場を下支えしている長期上昇トレンドのサポートラインもあと400円というところまで近づいてきています。これらのことから、トレンド的に買うのは難しく、値幅的に売るのもあまりおいしくない、という状況であり、少し長めのポジションを持とうと考えている方は、もう少し値が下がるまで待った方が安全かもしれません。
今週の予定で重要なのは、木曜日に予定されているドラギECB総裁の講演と金曜日のアメリカ雇用統計です。ドラギ総裁の講演では、ここのところドイツ国内で意見が割れ始めているECBによる国債購入の是非について言及があるものと考えられます。ただ、前回のECB会合後の講演では事前に期待させる発言があったにもかかわらず何も発表されなかったという経緯もありますので、安易に期待せずに状況を見極めて動く必要があるでしょう。
金曜日のアメリカ雇用統計は、アナリスト予想では雇用者数の伸びが鈍化することが予想されています。失業率は横ばいの予想ですが、11月には大統領選挙がありますので、この統計が悪化するようならば、ジャクソンホールでの発言(必要に応じて緩和策をとるとした上で、失業率が重大な懸念だと発言をしています)の通りに、来週のFOMCで対策を打ってくる可能性も考えられます。
いずれにしても今週以降大きな材料が続きますので、短期のトレーディングでもリスクが高くなると考えられます。必要に応じてリスクマネジメント策を強化するなどの対応をとることをおすすめします。
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。