数学や物理・科学と違って、歴史に関しては研究者によっていろいろな評価や解釈がありうるし、まして国や民族でそれが異なるのがむしろ自然だ。そもそも歴史研究の姿勢にしても違いがあろう。
それは日中や日韓のようにそれほど仲がいいとはいえない国どうしではもちろんだが、英独仏のように一枚岩に見えそうな国々でも、ナポレオンを持ち出せば仏とそれ以外では180度違う評価になるだろう。英米でも同じはずだ。
ということで、共同歴史研究などは出土品や文献などを内外の研究者にオープンにし、誰でもフリーにアクセスできるような環境を作るとかどまりで十分で、それをどう解釈・評価するかは研究者まかせにすればよい。
国が音頭をとっての共同歴史研究なんぞは、相手国の主張と平行線になるのは自明でヘタをすれば政治目的に利用されるのがせきの山だ。そんなのは金と時間の無駄じゃないのかとさえ思う。