参議院で自民党などの賛成で、野田総理の問責決議が通り、いよいよ総選挙がすぐそこです。マスコミの一部からは、三党合意が反故になったため、総選挙が先送りになったような観測も流れています。
私は、野田政権が、自公の協力の下で増税法案を通したときから、内閣の命運は自公に握られ、総選挙は避けられないと見ていました。特例公債法や選挙制度改革先送りの責任を野党側に押し付けようとも、選挙なしで両法案の参議院通過は考えられません。街を歩けば、明日にでも選挙が行われるようなポスターの氾濫です。
この欄の読者の関心も、「いつ総選挙がある」よりも総選挙の結果、「どんな政治の枠組みが決まるか」に移っています。すでに一部の週刊誌などで、選挙の予想がされていますが、最大の関心は「大阪維新の会」がどれだけ躍進するかにあるようです。
総選挙の結果とその後の枠組みは、今後の日本の進路を決める大切な選択です。政治が日本を決め、経済が動き、株価がそれに反応することは、この3年間の民主党政権下での株価の動きで証明されています。
ということで、私なりに選挙結果とその後の枠組みを予想してみました。
まず、選挙結果では・・・。
自民党(40%)、民主党(30%)、大阪維新の会(20%)、その他(10%)を予想します。民主党は首位の座から転落し、場合によっては大阪維新の会と2位争いになる可能性もないとはいえません。自民党は公明党と組んでも、過半数は取れないと見ます。
その結果・・・。
自民党がどこと組むかが、日本の進路を決めることになりそうです。三党合意の枠踏みを実行するには、民主党と組めばいいのでしょうが、今回の選挙の焦点が、外交、体制といった面にあることを考えると、次の参議院選挙を考え、大阪維新の会との連携に動くとみています。
私は今から年末までが、日本のこれから20年を決める最も大切な時期だと思っていす。アメリカでも共和党候補優位が伝えられ、世界情勢も大きく変化しようとしています。今日本でも必要なことは、気持ちを一新することです。
次の選挙では、各政党の政策をよく吟味し、調子のいい言葉に騙されないようにしましょう。それこそが自分の大切な財産を守る最善の方法なのです。その上で、選ばれた人たちに日本を任せるより仕方ありません。それは皆さんが選択したのですから。
株式市場は常に半年先を考えて動きます。今、もたついている株価も、選挙の結果とその先の枠組みを織り込んで、年末には1万円に達するとみています。