転職サイトを経由して雇用関係が成立した場合、
採用側はこの転職サイトに成功手数料を支払わなければならない。
なので、どーしたって採用側は、
ここで契約年収をケチりたいと思うのは心情だろう。
実はオイラもある転職サイトに登録をしており、
アピールレジメを書くのが得意なオイラは、
それ相応な勧誘を受けるのだが、
誰ひとりとして、
「面接をしたい」
「どーしても会いたい」
「なんとかして来てちょーだい」などというものの、
「これだけだすから、どーしても来てほしい」
なんてのは、一つもないのであった。
やはり、契約年収をケチりたいという姿勢が透けてみえるのだ。
この対策として、
転職サイトを経由して採用したい企業の情報を入手し、
転職サイトを経由しないで直接コンタクトをとる方法がイイと考えている。
これならば、成功手数料の支払いがカットできるので、
その分、契約年収の上乗せが期待できるだろう。
採用側・雇用される側、双方にメリットがある。
転職サイトは面白くないだろうが、
こうした方法は合法と思われる。
ところで一方、日経に某ドラッグ業が新人に3割増しの年収を出すという記事があった。
勿論、人不足に悩むからの手法なのであろうが、
オイラはこの作戦が失敗して、そのドラッグ業にやがて深刻なダメージを与えるとみている。
たしかに新人は集まるだろう。
けれどその場合、現場にいて待遇に不満を募らせる中堅以上は、
絶対に納得しないだろう。
やがて大惨事にいたるのは、必定。
こんな書籍がある。
★「キャリアアップのバカヤロー」
常見陽平著 876円+税 講談社 2011.4.20.第一刷
常見氏は人材コンサルタントとして現場からの本音を、
赤裸々に書いている。
アホ臭い成功手数料の大きさを、感じてほしい。
★「10年後に食える仕事食えない仕事」
渡邉正裕著 1,500円+税 東洋経済新聞 2012.4.24.第七刷
ここで注目すべきは、インド・中国における採用状況の実態である。
彼等は目先の条件で動くのであり、平均在職日数は1.5年だという。
大陸へ進出した企業は、毎日が採用面接で追われ、
何かあるとすぐに暴動になるのだという。
これからは、不景気に伴う業績悪化のみならず、
労使紛争がきっかけとなった人材流出による
倒産も起こりえるのではないか???
いやはや、一寸先は闇なのであった。