昨日の米国株は小幅高となった(DJIA +4.49 @13,107.48, NASDAQ +4.05 @3,081.19)。本日の日本株全般は下落した。東証1部では、上昇銘柄数が354に対して、下落銘柄数は1,196となった。騰落レシオは110.63%へ低下した。東証1部の売買代金は7,837億円。日本の株式市場は開店休業状態が続いている。
TOPIXも日経平均も陰線で下げた。25日移動平均線を割り込まない限りは押し目と考えることができるが、もし、25日移動平均線を割り込むようなら、もはや押し目ではなく反落モードと見る必要がある。この視点で見るとTOPIXは本日、反落モードに少し入った。
TOPIX -7 @743
日経平均 -86円 @8,983円
株式相場の調子が悪いのは日本市場に限らないが、日本の株式市場は特に不調だ。その根本原因は、多くの企業の一株当たり利益の成長率が精々ゼロかマイナスと市場全体で見ているからだ。ざっくり言えば、株価は原理的に予想一株利益とその成長率で決まる。
P=EPS1÷(r - g)
予想一株利益が大きければ大きいほど、期待成長率が高ければ高いほど株価は高くなる。逆に言うと、予想EPSが低ければ低いほど、期待成長率が低ければ低いほど株価は下がる。この後者が現実に起こっている。国レベルでも、企業レベルでも説得力のある成長戦略が見えてこない。