8月末は日経平均も上げどまりの兆しで9000円付近でウロウロ。どちらかというと欧州の動向より、中国経済の先行きを不安視しています。中国の経済指標はGDPや主なものは下げ基調で上海総合の指数はここ半年下げっぱなし。引きずられるように中国に輸出の多い日本企業はどこも振るわず、中国関連企業は非常に厳しいです。日本の外交も中国・韓国と政治上の領土問題で熱を帯びているし、経済に悪影響が出なければいいのですが。
2年前、政権交代で自民の長期政権を打倒し民主政権がようやく誕生しました。自分も民主のマニフェストに期待したものです。しかし、日本経済の好転は出来ずに震災・原発事故で日本経済は疲弊し競争力は失われてしまいました。
増税と年金保険の一元化を野田内閣は推し進めましたが、社会不安はぬぐえず経済は低迷。日経平均は8200円~9200円を行ったり来たり。国策で進めてきた原子力政策も含めて全ての元凶は自民党時代の流れを民主党は結局断ち切れなかった。
大企業ほど業績の悪化でサラリーマンの賃金は上がらず、十分な賞与も一部の優良大企業だけ、増税感だけが国民にのしかかる、国の借金は1000兆に届きそうな勢いで返済の為の国庫の税収も経済がこのような有様では・・・・
日本は基本的に少子高齢化が避けられないのだから、国際的な競争力は年々衰えざるを得ない。でも国策で成長産業への投資は政府主導でいくらでも導けるはず。現存の原子力発電所はとりあえず廃炉にするまで使用しなければ。今まで投資したコストを少しでも回収するべきです。
ただし、稼動から40年での廃炉は硬く法律として守り、原発設備の劣化を見越して次世代の原子力に置き換わる新たな発電システムを日本政府主導で官民一体で早急に構築するべきです。
クリーンエネルギーを日本の武器にしなければ将来的に国家として生き残れない、今こそ原発の教訓を活かすべきだと考えています。
今の日本は原発を長期間止めているだけで年間6兆円の国富が失われるそうです。もちろんこの資金で海外から石炭(強粘炭)やLNG、原油を輸入して火力発電するわけですが、原子力発電は止めていても維持コストがかかるわけですから、1000年に一度の巨大津波を心配するより、原発を稼動できるものは廃炉までの残りの年数を稼動させてその分を被災者や復興資金へ回すべきです。
念のため、自分は原発を推進する事はありません。ただ、将来的に原発を全て廃止するべきだと考えています。一番日本として良いのは海洋発電です。海流の流れでタービンを回すクリーンエネルギーは四方を海に囲まれた日本にはうってつけの発電ではと考えています。ただし、実用化へは更なる研究が必要で実用化レベルにはまだなっていないそうです。是非、今こそモノづくり日本の底力を発揮して欲しいと思います。