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大津いじめ調査委員に辞退者
大津市立皇子山中の男子生徒が自殺した問題を調べる市の外部調査委員会は、初会合を翌日に控えた二十四日、委員候補者の一人で県臨床心理士会会長の野田正人氏が辞退を申し出る波乱に見舞われた。六人の委員の一人を欠き不安を残したままスタートを切ることになった。
委員会の設置に際しては、いじめをめぐって市側と裁判で争っていることもあり、男子生徒の父親(47)は、市が設置を決めた当初から「中立性の担保」を訴えてきた。このため市は、委員の人選に際し、市が各団体に推薦を依頼した三人と、遺族側が推薦した三人の計六人で構成する形で配慮を示した。野田氏は、市側の求めに応じて就任を承諾していた委員候補。市側は「市側の三人と遺族側の三人の間に対立構造はない」と説明するが、微妙にバランスを欠く状態になったことは否めない。担当する市総務部は「少しでも早く代わりの委員を探さなくてはいけない」と対応を急ぐ。
辞退のきっかけは、遺族側が、野田氏が生徒の家庭に関する個人情報を部外者に漏らしたと指摘したこと。これに対し、市は野田氏の申し出を「本人の意向であり、やむを得ない」(市幹部)として、慰留することなく受け入れた。野田氏は市に、情報漏らしについては否定しており、市も「確認しようがない」(同)と頭を抱える。
直前での混乱に、遺族側の代理人弁護士は「市は事前に中立性をもっとチェックすべきだったのではないか」と言う。
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