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巨大門建設へ期成会 博多部の新たなシンボルに


巨大門の完成イメージ図

 福岡市の旧市街「博多部」の新たなシンボルとして2014年1月に完成予定の巨大門(高さ約8メートル)の活用を図ろうと、地元住民などは23日、「中世博多をモデルとした景観形成期成会」を設立、総会を同市博多区博多駅前の承天(じょうてん)寺で開いた。約40人が参加し、期成会会長に石原進JR九州会長を選出した。

 巨大門は、歴史ある寺社が数多く残る博多部の「ウエルカムゲート」として、観光の目玉に期待される。期成会は近く門の名称を公募し、来年1月に決定する方針。

 門は、禅宗の古刹(こさつ)として知られる同寺を分断する市道再整備を機に、建設機運が高まった。昨年6月、地元住民や地域づくり団体などで建設期成会設立準備会を発足させ、市や地元経済界などに協力を要請していた。

 同寺近くには、古代から栄えた博多と大宰府政庁を結んでいた官道の出入り口「辻堂口」があり、江戸時代には門の存在も確認されている。

 市によると、門は高さ、幅とも約8メートルで、木造瓦ぶき。総事業費は市の予算7800万円に、同期成会が呼び掛ける協賛金約1千万円を加えた約8800万円と見込む。

 石原会長は「門の再現は地元の心意気、熱意、努力の結果だ。これを機に博多の寺社町文化を発信したい」と話した。

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