福岡市立中学の有志の教師たちが18日、同市南区柏原1丁目の柏原中学で、学校のトイレ掃除を通し心も磨こうという催し「便教会」を開いた。
元博多中学校長の十時(ととき)宏徳さん(74)の呼び掛けで2009年8月から毎年3回行っており、今回が10回目。教師のほか生徒、保護者ら約150人が参加し、2時間かけて校内のトイレの便器や床などを磨き上げた。
掃除前の集会で十時さんは「全国的にいじめの問題が起きているが、教師が変われば学校も変えられる。トイレ掃除を通して謙虚さを身に付けてほしい」と訴えた。
また、催しには長尾中(同市城南区)の野球部員約20人も参加。部員たちは、プロ野球福岡ソフトバンクホークスの松中信彦選手が昨年のクライマックスシリーズで、「トイレの掃除をやってみたらホームランが打てた」とするエピソードを知り、トイレ掃除に力を入れているという。松中選手はこれを聞いて喜び、この日、部員らにサイン入りの色紙を届けた。