景気変動というのは、絶対防げないものです。
景気には人間心理(集団心理)も影響するので、中期的な景気変動(好不況の波)は、完全には無くせない。
で、不況になれば、どうしても、不況対策を、景気対策を、という声は起こりがち。
しかし、景気対策が過剰・いびつになると、お役所依存が高まり、恒常化してしまう問題が起きます。
それが、角栄的、自民党的、公共事業(私的利権肥大化事業?)の景気対策乱発で、日本経済が長期低落していった原因です。
景気対策は最小限で、一時的なものに止めるべき、なのです。
公正(市場原理)を歪めないものにすべき、なのです。
息のかかった業者や、眷属企業ばかりに、多くばらまくのはオカシイのです。
それをお役所に任せますか? ー民間保険でやって、事業撤収制度、事業再編制度、雇用柔軟化制度を整備しませんか? 税金は極力使わず、制度変更で対応しませんか?
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さて、今、消費税増税の増収分(13兆円)は、社会保障増大分(1兆円)より遙かに大きいことが分かってます。
この消費増税の余剰分?を、景気対策、防災対策の公共事業に使いましょう、というのが自民党の政策。
なんか、オカシイです。
1000年確率で起きる災害への防災対策を、10年で集中的に完成させたら、その後の維持管理費用は莫大になります。
最悪、9990年以上、維持管理のための莫大なお役所予算が必要になります。
そんな、馬鹿でかい防災施設を造るよりも、危ないとこ、逃げにくいとこに居住制限をかけるだけでいいんでない、避難誘導の情報ネットワークを整備するだけでいいんでない(平常時は他のことに活用)、、、、そう思いませんか?
現状、自民党は過去の政策の失敗に学習するどころか、その病気(角栄病)を一層ひどくしているようです。
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景気変動を積極的に是正しようとするのが、ケインズ的経済政策(ケインジアン)。
ケインズ政策は、市場原理(公正原理)を歪ませ、官製経済を肥大化させる危険を常に伴う。
角栄病はその典型です。
一方、景気変動ケシカランで、公的統制をかけまくるのが、社会主義的経済政策(ソーシャリズム)。
これは官製経済化を積極的に進める自爆政策。
で、景気変動への対処を、最小限に抑えるのが、新古典派的経済政策(ニュークラシカル)。
国民益にベストなのは、ニュークラシカルです。
しかし、現在、日本はソーシャリズム強化に進んでます(国民に嫌われた、猛烈ケインジアン自民党が、ソーシャリズム民主党にすり寄っている。お役所に取ってベストな展開)。
でも、社会民主主義(矛盾に満ちた造語)と言い換えようが、結局、社会主義なのです。
進歩、民主、自由、革新と、如何に美辞麗句で誤魔化そうが、実態はその真逆なのです(過去の3つのシリーズ日記「それをお役所に任せますか?」を参照のこと)