紹介『知って得する株の心理学』

kfjさん
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休日の昼下がり,kaiさんからご教示いただいた,

鶴田幸男,『知って得する株の心理学』2003

を読む。立花証券創業者・石井 久 氏の薫陶よろしくという方であるから,刮目して読む。

例えば相場にそのまま通じる話として,杉村春子の言葉を引用している。

> よくチャンスに恵まれないと嘆く俳優がいるでしょ。半分はウソね。そうした人はチャンスがきてから勉強を始めるの。それでは間に合わない。チャンスをつかむには,日ごろ勉強しておかなければ。
(pp.73-4)

ところが偶々 amazonのレビューを見ていると,次のような☆1つのコメントに10人中9人が賛意を表している。市場にはチャンスがゴロゴロ転がっていると頬は弛まざるを得ない。

> 著者は察するに高齢である。おじいちゃんである!あげる例がとにかく古い。

別に「察する」までもなく,「著者略歴」に「1932年鹿児島出身」と明記されているのだが……。


2件のコメントがあります
1~2件 / 全2件
kfjさん
まっ,今どきTVに齧り付いて■リ▲ピッ●に夢中になり,ノーテンキに「感動した」だの「元気を貰った」だの太平楽を並べている方は,正に付和雷同性が,

!!(☆.★)!!!

……イテテ,石がどこかから飛んできちまったぜ。
 \(+_+)/
kfjさん
折角ですので,内容の一部を具体的にご紹介します。

「株式投資の成功者は,相場の『危機』を『好機』と読み替えている」

と題された章で,相場を不安視して売ったり投げたりする背景として三点を指摘します。そして,その第三番目に挙げるのが,性格。付和雷同的な性格の人の方が動揺が大きくなり,危機説で狼狽したり投げたくなる。

自分が付和雷同型かどうかは,趣味・趣向によく表れる。社会のさまざまな流行や服飾などの流行に関心があり敏感な人,またプロのスポーツマンや芸能人に対する熱心なファン行動を取るのは,雷同性の表れである。つまり皆と行動を共にして喜んだり安心感を得たりするタイプ。

なお雷同性の強い人でも,それを自覚しているかいないかで,かなり違ってくる。

※「なお……」と付言しているけれど,読者に対するリップサービスのような気もする。付和雷同性の強い人がそれを自覚して,行動をコントロールするなんて,かなり難しいことではないか。
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