[東京 8日 ロイター] 来日中のドイツ与党幹部が8日、財務省幹部をはじめ政府要人と会談し、市場関係者の思惑を呼んでいる。債務危機国の支援に必要な資金を調達するため、欧州安定メカニズム(ESM)が発行する債券の購入を日本に働きかけに来たのではないかとの観測が事前に広がっていたためだ。
来日したのは、ドイツ連邦議会のキリスト教民主・社会同盟会派のカウダー院内総務。ドイツ大使館によると、8日は岡田克也副総理、玄葉光一郎外務大臣などと意見交換したほか、財務省と経済産業省を訪問した。
カウダー氏は7月19日付の読売新聞とのインタビューで、ESM債の購入を日本に要請したいとの意向を表明。このため市場では、来日時には購入要請があるとの見方が一部で出ていた。しかし政府関係者によると、カウダー氏からそうした要請はなかったという。外務省によると、カウダー氏は岡田副総理との会談で、欧州は今後とも結束して問題解決と競争力向上に努めていく、特に独仏間では認識を一致させるよう努めている、などと話したという。
ただ、欧州は以前から日本や中国に対し、現行の「欧州金融安定基金(EFSF)」や、後継組織のESMが発行する債券の購入を希望していた。そのため市場関係者の憶測は消えず、「何らかのやりとりがあってもおかしくない」(外資系証券)との見方が出ている。
日本政府は昨年来、EFSF債を継続的に購入しているが、発行額に占める日本の購入比率は当初の2割から徐々に低下している。財務省によると、今月7日に発行された3カ月物の短期EFSF債で日本の落札額は約4500万ユーロ(約44億円)。発行額の3%程度だった。
欧州危機に対する自助努力が不十分にもかかわらず、日本や中国が率先して支援することを疑問視する声もある。「(政府の)EFSF債購入は以前より及び腰」と、外資系証券の関係者は指摘する。
しかし元財務官の渡辺博史・国際協力銀行(JBIC)副総裁は7月、ロイターとの取材で、欧州債務問題の解決に向けた時間稼ぎに必要な流動性は、「潤沢な流動性を持つ日本や中国がある程度提供する」との見通しを示していた。また、昨年末には「ユーロ圏内の国債購入を検討する可能性もある」と話す政府高官もいた。円高防止と金融システム安定化を兼ねた日本による欧州債購入は議論にのぼりやすい。
安住君が言っていたのは↑なのか?
ドイツが買わないのに日本が買うのはおかしいよ(-_-;)
お金を捨てても円安誘導か??
これが本当ならユーロ危機は伸びそう