MDRさんのブログ

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上値の節目を越えるか否か

先週後半の相場はジェットコースターのような展開でした。FOMCに続いてECBも市場に対して何の発表もしなかったことから大きく下げ、金曜日の雇用統計では予想外の良い数字だったために月曜日には失望売り前の水準まで戻してきています。ボラティリティが高かった分、裁量でトレードする短期トレーダーにとっては大きなチャンスとリスクが同居した相場だったと思います。
現在の日本市場は節目となる重要なラインが接近してきており、この数ヶ月はこのラインの中での推移が続いています。まず、下側のラインはリーマンショック語の安値と、その後の下落の安値をつないで引かれる長期上昇トレンドのサポートラインです。これは現在8,300円ちょうどくらいにあり、7/25日の反発もこのラインで起きています。
上側のラインは今年1月からの上昇の高値となった10,250円と7月の高値を結んだ中期下落トレンドのレジスタンスラインです。このラインは現在8,800円付近にあります。通常であれば長期のトレンドラインの方が強いと判断して良いのですが、今回はこの8,800円のライン上に直近の相場でもみ合った出来高の壁があるため、簡単に上に抜けていくとも言い切れなそうです。
もしFOMCやECBの具体的な行動が発表されていれば、金曜日の雇用統計を相まってこのラインを一気に突破し、上昇方向へのトレンド転換を試す展開が期待できたのですが、現状ではまだそうはなっていません。また、ここを越えても7月高値である9,130円があるため、そのまま上昇していくかどうかは分からない状況です。
欧州の債務問題も、少なくとも現状では解決に向けた動きが出てきたわけではありませんので、単純に上昇下からといって追いかけのポジションを建てないように注意しましょう。
今週は日銀で8日から9日にかけて政策金利決定会合が行われます。市場の状況からしておそらく特別な対応は発表されないものと考えられますが、逆に何か緩和策の発表があれ場サプライズとなり、市場が大きく伸びる要因となり得ます。副総裁からは対応について肯定的な発言も出ていますのでショートのポジションを取っている人は警戒しておいても損はないでしょう。
今週以降、日本国内はお盆を迎え、閑散相場になることが予想されます。ボラティリティも大きくなりがちな事に加えて、25日、75日、200日の移動平均線が接近している読みづらい相場でもあります。上か下の節目を越える動きが出てくるまで様子を見るのも立派な動き方の一つだと考え、根拠のない期待や悲観で売買することのないように気をつけてください。
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