25日移動平均線を回復できるか?

優利加さん
優利加さん
先週金曜日の米国株は大幅上昇した(DJIA +217.29 @13,096.17, NASDAQ +58.13 @2,967.90)。7月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が事前予想(10万人増)を大幅に上回る16万3千人増となったため、米国経済の先行き不安が大きく後退した。これを受けて、本日の日本株全般は大きく上げた。東証1部では、上昇銘柄数が1,200に対して、下落銘柄数は329となった。騰落レシオは79.05%。東証1部の売買代金は8,363億円に下がり、反発の裏付けが弱い。

TOPIXも日経平均も窓を空けて反発し、先週金曜日に空けた窓を完全に埋めた。しかし、どちらも25日移動平均線を回復できていない。日経平均ベースの予想EPSが6月初旬の780円前後から、現在は740円程度まで低下しているのが気になる。

東証1部のPBRは0.91倍なので、通常の判断なら割安であるが、常に相場が正しいという観点から解釈すると、来期や再来期など近い将来、全体として簿価を割り込んでしまうほどの赤字を見込んでいていることを意味している。欧州金融不安は根が深いので根本的な解決には早くても数年から5年はかかるだろうが、果たしてそこまで悲観的になる必要があるのだろうか?

TOPIX +12 @735
日経平均 +171円 @8,726円
優利加さんのブログ一覧