オイラの出身校では、
やっとパーソナルデータベースの授業が稼働しだした。
しかし愚かにも、メジャーなマイクロソフトを使わないというのは
どういう了見なんだ。
メジャーということは学習資料に不自由しないということだ。
更にセキュリティーやネットワークの運用知識も身に着けば、
その上のSQLサーバーでの開発だって、
ACCESSからアップグレードして簡単にできるというのに。
オイラの業界では、
何人かの先駆者が業務に必要なミニシステムを開発して、
学会発表などしており、
その威力は徐々に知る人ぞ知るものとなってきている。
オイラが公務員を懲戒免職になったのも、
ひいてはこのパーソナルデータベースの威力が
周囲の耳目を集め出すこととなり、
同時にもっと本格的なシステムエンジニアリング分野の理解につながり、
ITゼネコンと言われたイカサマシステムの原理を看破したからに他ならない。
今でも当時の仕事を再現できるし、
また東芝エンジニアリング所属だった本業のプロを打ち負かして、
彼は田舎へ蟄居してしまったくらいだ。
どうしてったって、
彼はマイクロソフトの教示していたアクションクエリーという概念を無視し、
それと全く反する陳腐で遅すぎるカーソル処理(ループ処理)にこだわってしまって、
1日の大半に渡って職員を無為に過ごさせるという、実にアホなプログラム設計をしたからだ。
ところでオイラ以上に、もっと遥かにでかい舞台でそうしたイカサマを看破したのは、
自民党時代の元総務大臣・片山虎之助氏なのであった。
彼は中央省庁のシステム刷新・合理化・低予算化を
小泉純一郎から命ぜられ、みごとに結果を出そうとした折、
そして、その結果は日経新聞の一面を飾ったというのに、
内閣改造で、田中真紀子女史とともに、何故か突然にお役御免となったのだ。
一体その背後で、誰がどんなロビー活動を行い、
大ドンデン返しを為し得たのであろうか?
あれは想像するのも簡単すぎておぞましく、笑っちゃうしかない茶番劇だったな。
もしも所属している会社でクラブを作れと言われたら、
オイラは間違いなくACCESSクラブを作って、
腕をもっと磨きながら趣味と実益を兼ねて、
水を得た魚になるだろう。
例えば厚生労働省にてデータベースに強い役人がいたら、
とっとと音頭をとって公的なデータベースをこしらえるべきだ。
どこのITベンダが与しても、その公的なデータベースを使うしかなくなれば、
どんなアプリケーションを開発したってそこそこの流動性が生まれて、
無駄のないシステムになるのは目に見えている。
治験の段階からこの公的データベースを活用するようにすれば、
開発から流通に及んでスムーズなデータ運用ができるんだ。
知らない人は、ついこの間から似たような構想は政府に生じているというのだろうが、
あんなものはデータベースを公的に運用するという概念がまず欠けており、
どこかの大手ベンダーが、そこを騙して自分だけ美味しい思いをしようと
策略をかけているだけのことだ。
他のITベンダーにはなんだかんだデータベースにアクセスさせずに
適当な運用をするに決まっている。
そうやって税金が無為に、特定のIT業界に落ちていくんだ。
実に愚かな国だ。
ところでこんなにおいしい国を狙ってTPPを解禁すれば、
こんどは日本を仕切っていたITベンダは外資の策略にかかって青色吐息、
オイラ達の税金は外資系ベンダに流れるって寸法なんだろう。
そんなことになる前に、とっとと公的データベースを拵えろっていうんだ。