メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の幹部、エルマー・ブロック欧州議員は3日、ラジオ局DLFに対し、ユーロ圏の財政難国の国債を購入するのは域内債務危機を解決するための「堅実で中間的なやり方だ」と言明。
同党で予算関連のスポークスマンを務めるノルベルト・バーセル議員もドラギ総裁がECBとの協調を想定する救済基金による国債購入について、独議会には拒否権があるとしたものの、暫定基金の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)は「目的を持って創設されており、国債購入はマニュアルに含まれる」と指摘した。2日に電話で述べた。
独議会は夏季休会中で、メルケル首相も休暇からあと1週間戻らないため、ドラギECB総裁が2日明らかにした厳しい条件付きで国債を購入する計画の青写真に対し、独政府からの公式見解は出ていない。首相は7月29日に、ユーロを守るため「あらゆる措置を取る」と表明し、ドラギ総裁に同調している。
自由民主党(FDP)党首のレスラー副首相兼経済技術相は独紙パッサウアー・ノイエ・プレッセとのインタビューで、ECBは金融の安定を守るという「中心的な責務に集中するべきだ」としたものの、N-TVとのインタビューでは債券購入は「中銀の独立性、および可能性の範囲内」だと話している。ただし、インフレ加速を回避し「正しいバランスを保てるよう常に注意する必要がある」とくぎを刺した。
スペイン イタリア 6.5%ぐらい上昇
スペイン長期国債も6.857
NYダウ 229ポイント上げ
円安 ユーロ97円超え
