最近,TVを点けても新聞を開いても,オリンピックのオンパレード。オリンピックで取れるメダル数が日本の国運を左右するかのような報道ぶりに,うんざりする。
またインタビューでの選手の発言を聞くとも無しに聞いていると,若さを差し引いても,語彙は貧弱,内容は省察を欠く「とにかく,メダルが欲しかったんだ」程度の軽薄なものが多い。さらには,選手の家族や関係者へのインタビューは,電波に乗せる意味がそもそも無い代物。
「しかし,一つの競技に秀でた一流のアスリートではないか?」
そりゃあね。別に彼らに限らず,競馬の馬は,私よりもずっと速く走るし,鯖は私よりもすばやく上手に泳ぎますよ。それが何か?
この時期にオリンピックや高校野球があることをもっけの幸いと,ことを急いでいる御仁は政財界に幾人もいるはずである。
古くはベルリン・オリンピック,近年ではアテネ・オリンピック。それぞれ開催後に,歴史はどう動いていったか,少しは考えてみた方がいいのではないか。