いじめた生徒が謝罪 中２女子軽傷、「反省まだ」と父親

[arama-さん]

　奈良県桜井市の市立中２年の女子生徒（14）が同級生６人に蹴られるなどしたいじめ問題で、加害生徒と保護者は29日、被害を受けた女子生徒の両親に謝罪した。女子生徒は「（加害生徒の）顔を見るのがまだつらい」として、その場に出席しなかった。終了後に記者会見した校長（57）が明らかにした。

　校長によると、午後６時ごろから約２時間、学校で行われた。加害生徒６人が「もう絶対しない。ごめんなさい」などとそれぞれ謝罪。校長も「これまでの取り組みに甘さがあった」と謝った。

　これに対し、女子生徒の両親は加害生徒らに事実関係を確認。食い違う部分もあった。父親は取材に対し「全員がまだ心から反省し、謝罪しているように見えず残念。もっと娘の気持ちを考えてほしい」と話した。両者は今後も話し合いを続ける。

　学校によると、女子生徒は６月19日午後の下校時、校門の外で待ち伏せをしていた同級生６人に別の場所に連れて行かれ、うち１人に腰や足を蹴られて軽傷を負った。ほかの生徒もかばんを蹴ったりした。

　このいじめについては奈良県警が傷害容疑で捜査している。