「順張り」「逆張り」の意味とは Part2

さ のさん
さ のさん
大変お待たせしました。忘れた頃にようやくPart2です。
というわけでさっそく答えを発表しちゃいますが、その前に一応復習しておくと問題は次の通り。

問題:「添付の図中に記号がふってあります。どこで買うのが順張りだと思いますか? 」
(アルファベットは大きなトレンド。数字は小さなトレンドを表しています)

1.「Bならどこでも」
2.「BとCならどこでも」
3.「②、④、⑥、⑧」
4.「②、④、⑥、⑧、⑨、⑪、⑬、⑮」


というわけで、

正解は:1~4すべてです!

なんのこっちゃ?
って感じですがしかたありません。

Webサイトを見回っても書籍を読んでも人それぞれ解釈が違うのです。

なので”1~4すべてが正解”と言わざるをえません。

また、今回の選択肢以外も正解の可能性があります。

とはいえこんなところで話を終わらせてもしかたありません。
人によって解釈が異なる理由を探りたいと思います。

Ⅰ.トレンドの判断は時間軸(タイムフレーム)によって異なる。

 短期投資家は小さな波を見てトレンドを判断しています。ですが中期投資家だったら複数の波をひとまとめにした日足レベルのトレンドや、週足レベルのトレンドを見ていることでしょう。

 人それぞれの時間軸によってトレンドの判断が異なるので「順張り」の意味が違ってしまうのはしかたありません。
 中期で見ている人にとって図のAとBがメインのトレンドを示すラインであって、①、②、③といった小さなラインはトレンドラインではないのです。

 ただし利益をより確実なものにするために①、②、③といったラインを気にする中期投資家は存在します。

Ⅱ.長い時間軸では「順張り」を守りつつ、短い時間軸では「逆張り」でのトレードを意識的に「逆張り」と呼ぶ人がいる。

 この理由は、長い時間軸で見たとき「順張り」でトレードするのは言うまでもない当たり前のことだと考えているからではないでしょうか。

 たとえば、かの名トレーダー立花義正氏は自身の取引を「逆張り」と言っていますが、大きなトレンドに従いつつ小さなトレンドで「逆張り」している取引が目立ちます。
 このようなトレードを「順張り」と考える投資家も多いのではないでしょうか。


 といったところで、長くなってきたので再び次回に続きたいと思います。

「まだ引っ張るのかよ!」(さまぁ~ず三村風※)

 という声も聞こえてきそうですがご安心ください。
スクロールが長くなってしまうのを避けるために分割するだけです。
最終回は完成間近なので今日中に投稿します。


つづく

※いい加減使い古されたネタですみません。おやじギャグを連発する年齢が近付いてるので許してください(←すでに真っ最中という説あり)。
5件のコメントがあります
1~5件 / 全5件
さ のさん
ザラバが見られないときはゆったりと構えるしかないと思ってます。
時間軸を長めに切り替えたうえで、両建てを多めにしつつ逆指値を徹底することで対処していました。

それから、さっきは書いていませんでしたが相場全体の動き、つまりアセットアロケーションを重要視すること、その上で個別を判断するときには信用残をチェックすることが大事だと思います。
(退会済み)
さっそくありがとうございます!
コメント中の図、確かにあると便利ですね。

「逆張り」と「押し目買い」については、
やはり分かっているようで分からない言葉の代表ですね。


さて、底から反転の判定についてですが、

> 株価が予想以上に落ち込んでいるときは各種テクニカル指標の効き目が悪くなります。

これは私も感じていました。
テクニカルって、
株価がある「適正株価」に向かって収束する動きをする、
という前提で成り立っているところがあると思います。
あくまでも機関投資家などがウオッチしている銘柄で、
ファンダメンタルに問題がない場合で、
業績に関する材料でない場合に、良く効く。
機関投資家が感心を示さない銘柄では、
理論株価もなければテクニカル指標も無効だったりします。


> 最初の上昇は急上昇するケースも多いので、できることならゲットしたいところです。
が、その分リスクが高いのでロスカットの重要性は高まります。

リターンが大きい取引はリスクも大きい、
価格の下ぶれリスクをロスカットで低減する、
というわけですね。
問題は、、、
ザラバが見れないと参戦タイミングが掴みにくいというとこでしょうか。
さ のさん
大底からの初動について

ファンダメンタル的に問題がなく、テクニカル的にも緩やかな下げの場合は各種判定基準が有効だと思います。

ファンダメンタルで大底を確認するというのは難しい気がしますが、
テクニカル的には相場全体の騰落レシオや全体and個別の移動平均乖離率、各種オシレーター、信用残高、出来高などで判断可能だと思います。

大底の場合だと節目の判断は難しいかもしれません。

ただ、大底の場合は異常事態のことも多いでしょう。
株価が予想以上に落ち込んでいるときは各種テクニカル指標の効き目が悪くなります。
オシレーターや騰落レシオ、移動平均かい離率などといった指標が顕著かと。

そんなこともあって僕がやることは決まっています。

ようするにあいもかわらず短期での順張りです。

成功すればそのままポジションキープ。
再び下降したらすぐさまロスカット。

これを続けるだけなんですよね。
一番大事なことは、ルールを守る「心」ですね。
破ったらおしまいなわけで。

あとは、よほど不吉な地政学リスクがあった場合には入らないようにする、などといった個別ルールがあるだけです。

最初の上昇は急上昇するケースも多いので、できることならゲットしたいところです。
が、その分リスクが高いのでロスカットの重要性は高まります。
さ のさん
>大きなトレンドラインが下降中に、
>トレンドライン転換を先読みして仕込むのが「逆張り」で
この逆張りが決まった時は気分爽快でしょうが、
つい先日の新興市場を見てもなかなか難しいことがわかりますよねぇ。

>上昇トレンドの時に小さな下降トレンドで仕込むのは
>「押し目買い」という言葉をイメージしていました。
もちろんこれは押し目買いでよいと思います。
ただ、押し目買いは逆張りのイメージが強いですが、順張りでもかまいませんね。

野村證券の用語集を見ても下記のようになってます。
--
株価が上昇トレンドにあるときに、一時的に調整局面にあるときの買い場のことをいう。
--

つまり今回の図で言うと下記のような場合に当てはまるかと。
1.⑤で買うこと(←ここが株育成計画2さんのおっしゃってる場所)
2.⑥のトレンドの中で④と⑤の山の頂点と同じ位置にくるまでの間に買うこと

2は順張りですが、これも押し目買いに当てはまると思います。
(もちろん人それぞれの解釈によって違うといわれそうですが)

コメントにも図が貼れるとわかりやすいんですけどね。
「つくってみん株」に依頼してみます。

ご質問の答えは別途コメントします。
(退会済み)
なるほど!
逆張りの意味もいろいろなんですね。

大きなトレンドラインが下降中に、
トレンドライン転換を先読みして仕込むのが「逆張り」で、
上昇トレンドの時に小さな下降トレンドで仕込むのは
「押し目買い」という言葉をイメージしていました。

続きを楽しみにしております、
そして、一つ質問があります。

下降トレンドから一気に底を打ち反転して上昇する時に、
反転してすぐの時には、
まだその上昇が何を意味するのか判断するのか難しい時があります。
短期のリバウンド(あや)で再び下降するのか、
底打ちだけども、もみ合いの底固めに突入するのか、
けろっと上昇するのか。

Wボトムや保ち合いの離れを確認できれば、
新たなトレンドと判定できるのですが、
最初の上昇派をどう見るかが難しいです。
みなさんは、何か判定基準がありますでしょうか。
(1)材料(2)出来高(3)信用の状況(4)大口(5)テクニカル、節目
私はこのあたりの情報を気にしていますが、
判断基準が間違っているためか「底底詐欺」によく会うので、
最初の底打ちでは出動しないようにしています。
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