jojuさんのブログ
●日銀、FRBの緩和スタンス(緩和拡大と市中通貨増大の関係)
日銀では新任の審議委員約2名が緩和拡大で吠えてます。
しかし、白川総裁のほうは、物価上昇率2%で銀行は損失拡大、と訳の分からないことを言っております(@昨日、日経朝刊のスミの小さい記事)。
日銀の緩和スタンスは控えめなままと見たほうが無難でしょう、かもです。
一方、FRBのほうは気合いが入ってくる可能性あり。
景気指標が悪くなりまくりだし、欧州発、中国発デフレ圧力が恒常的にかかる、という認識に至れば当然、気合いもかかろうものです。
日経論説では、緩和拡大でも銀行から市中にお金が回らないのでFRBも苦慮している、、とか、相変わらずのトンチンカンな分析ですが(財務省の洗脳が効いてます)、こういうのは真に受けないほうが良いです。
日経論説がアホなのは、金融緩和は以下の経路で、景気波及することが分かってないから、、、
金融緩和拡大で通貨供給量増大>市中のインフレ期待増大>実質期待利回り低下>株式・不動産など資産価格上昇&通貨安&設備投資拡大&資産効果発現>市中の通貨流通速度の増大(=景気底打ち、物価上昇)>銀行融資増大>市中への通貨供給量増大>景気本格回復
、、、つまり、金融緩和でマネタリーベースが増大(通貨供給量増大)しても、担保主義で慎重な銀行から、即、市中に通貨があふれ出さないのは当然で、それは、期待インフレ増大、通貨流通速度増大を経て起きる『担保増大、業績底打ち』を見てから、おっとり刀で増えて行くのです。
即、銀行融資が増えないから、金融緩和は効果無し、、、という論調は、上記のメカニズムや銀行実務が分かってない人間の素人論説です。
そのうえ、日経論説は、名目金利が低いから緩和効果は低い、というド素人見解も載せている。 実質金利(実質期待利回り)を通じて、緩和効果が波及することも分かってない。
こんな新聞が日本を代表する経済紙(らしい)なのだから、お寒い限りです(--;
さて、FRBの金融緩和に対する認識は当然、こんなお寒いものではないので、この点から、緩和に控えめになる、ということはないでしょう、当然ながら。
、、、、以上、眠れぬ夜の雑文でした(=_=)
(補足) 上記メカニズムから明らかなように、金融緩和が効いてるか否かは、まず、市中通貨量の増大でなく、株価上昇、通貨安、物価上昇に現れるのです。
この点からすれば、米国の金融緩和がそこそこ効いてきたこと、日本の金融緩和が全く不足してることは明白。
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日銀も新しい審議委員2名が加わったことでの期待が有りはしましたが、所詮、白川という親分とその子分が仕切っていて、決定がなされるということなのでしょう。
そうであれば、次回、日銀総裁の交代の時期までほぼ現状のスタンスの継続という見方が出来るのでしょう。
そして、今度は「物価上昇率2%で銀行は損失拡大」だから緩和はしたくない。
ですか。
財務省の出先機関として日銀は何を目指しているのかよく分かりません。
そして、多くの人が一目置いているようですが、日経は財務省の下請けですよね。
当然、発言も意向を汲んでいる。
日銀が如何に変な理屈をこねようとも「失われた20年」を続けている結果責任からは逃れられないと思いますが。
新興国によるデフレ圧力とか人口減少とか高齢化とか生産性低下とか、次ぎから次へと、あらゆるものに責任転嫁して、円高デフレの金融政策を覆い隠してます。
脱官僚支配・政治主導の政党(みんなの党や維新)が政権を取らない限り、財務官僚や日銀不作為の責任追及は出来ないでしょうね。